先日、超電導リニアの試乗体験に行ってきました。
抽選なのですが倍率は相当高いらしく、二度目の申し込みで当選したのはラッキーだったかもしれません。
時間にして30分。約40㎞を3往復。最高速度502k/h。
殆どがトンネル内だったので窓からの景色はなく、その代わり、社内モニターで先端の様子を見ることが出来ます。しかし、放射状に延びる光の線だけでした。
シートベルトもなく揺れが少ない。
安全な車体の中といえど500k/hは未知の速度。
乗り心地は新幹線と変わらない、少し静かかな、といったところ。
150k/hあたりでタイヤは格納され、そこから車体は浮いた状態で走行します。その瞬間、振動や音が減って、ふっと軽くなった感じ。500k/h達成と共に走行中のイベントの一つです。
日常で新幹線、飛行機で体験している300k/hあたりまでは平常ですが、400k/hあたりを過ぎてくると、ワクワクと恐れが混在して湧いてきます。
500k/hになると、車内であっても『速い!』と全身で感じ、途中、ふわっと身体が浮くような感覚になったりして、興奮しました。
試乗において500k/hに達するのは2度。
二回目になるともなると400k/hは普通に、500k/hにも慣れてきます。
心身は、体験を取り込むのがとても速い。
隣接する施設から500k/hで走行する車体を見学できるのですが、一瞬です。瞬きしていたら何もなかったかと思えるくらい。
あの速度の中に居たのか、と思うと、なんとも不思議な感覚です。
施設の中には超電導の仕組みが分かる展示物や体験コーナーもあります。
超電導リニア試乗、ご興味ある方は『超電導リニア』のHPをご覧になってください。
余談ですが。
超電導リニアは2027年に就航し東京~名古屋間を40分で結ぶ予定だそうです。
そして、その間を一大都市圏にする構想があるとか。
私自身、これ以上森林、野山、田畑を無くし、便利さを追求していくだけの未来はごめんこうむりたいというのが本音。
超電導リニアも、トンネルとはいえ、あんな磁力が地面の中を走っていくことで動物植物人間に影響がないなんてありえないと、感覚的だが思っている。本当のことは分からない。だからこそ、自分で一度体験したかったのです。
科学、物理、様々な学問、未知への探求が私達をここまで導いてきたし、きっとこれからも未知を開拓していく先端であろうことは否定しない。
ただただ、バランスだ。
なくしたら二度と戻らない海、山、生き物たち。
私達が当たり前にしている美しいこの景色は、もはや、継続しようと努力しないと未来に継承出来ない状態になっている。
もうそろそろ唯物論から成る古い社会は終わりにしてもいいのではないかと、500k/hを体験し、さらに思うのです。
皆様はいかがでしょうか。
では、今日もより良い一日をお過ごしください。