浜崎の町を散策した後は、汐湯凪の音さんでランチを!
実は前日のマッサージで訪れた時にメニューを拝見し、何を頂くか一日かけて考えていた。
海が近いからやっぱりお魚が新鮮。
海鮮丼、アラ炊き、お刺身・・・
しかし、唐津と言えば、そう呼子が近い。
ここまで来たなら呼子のイカを頂かなくては、失礼ではない?ということで
烏賊御前に!
じゃん♪
泳ぎ烏賊の姿造り
刺身以外の部分は後から天婦羅にしてもらった。
流石、新鮮な烏賊。甘くておいしい。普段の烏賊の味と全く違う。
やっぱり烏賊御前にしてよかった。
その他、荒炊き 茶碗蒸し 烏賊焼売 ご飯 味噌汁 甘味。
たっぷりのおもてなし。
大満足です。
さて、昼ご飯の後は一人電車で唐津の市街地を散策。
城下町の風情を残す穏やかな街。海にほど近い小高い丘から唐津城が街を見下ろしている。
駅から海に向かい砂浜沿いにある旧高取邸を見学。
ここは明治時代に備前の炭鉱王として一代で大富豪となった高取伊好が残した日本建築の髄を結集させた邸宅。
何間もある廊下の長押が一本の木からできていたり、
襖の取っ手、欄間、襖絵。ふと見逃しそうな細かいところにも意匠が施され、
数えきれない部屋数を見て回るには一時間でも足りないくらい。
個人の邸宅でありつつここは社交場でもあったのだろう、大広間や能舞台まである。
この高取邸のある場所は、昔でいう城外だそう。城内は藩に仕えるものが住む場所。明治といえど唐津出身ではなかった高取は城内に遠慮をし城外に家を建て、そして唐津に沢山の援助を惜しまず、けっしてそれをひけらかすことなく貢献し続けた。
と、案内の方が教えてくれた。
地方に行くと、ここには何もない、という言葉をよく耳にする。
それは都会にあるものは何もないという意味かもしれない。
でも、都会にないものがそこには在る。
在るものが在る。それが価値だと思う。
唐津には、高取が見せた心意気、慈善、奥ゆかしさ、もてなしの豪快さが漂っている。
続く。