髪を切る

腰まで届くほどに伸ばした髪の毛。

多分、人生最長。

 

髪型にこだわりはなく、ただ束ねているほうが何かと楽だというだけ。

散髪の頻度、セットの時間などなど色々勿体無い。

勿論、着物を着るにアップスタイルの方が素敵かな、という気持ちはある。

しかし気がつけば無駄に長くなっていた。

長すぎても扱いが大変。

 

これが最後の長髪と思い、飽きるまで伸ばしたあとは、バッサリと切りヘアードネーションにしよう、と決めたのが去年の暮れあたり。

 

本当はヘアードネーションの為にも、もう少し全体の長さとボリュームを揃えてからにしたかったけど、急に気持ちが動き美容室に飛び込んでしまった。

 

要は、飽きた!のだ。

 

ヘアードネーション用にはギリギリの長さ。でも、それでも用途があるようなので、団体におくってみよう。

 

美容師さんに、最終的な髪型をどうするか聞かれ

「ベリーショートにして。セシルカットとかフレンチショートみたいに頭に張り付く感じで」

とオーダー。

昨今、短くする方も少ないからこんなに思いきってカット出来るなんて嬉しい。

と美容師さんに喜ばれた。

なんだか楽しい。

あーだこーだとリクエストし、私の癖のある髪質やうなじと格闘し時間をかけて仕上げてくれた。

思った通りに、それ以上の仕上がり。

わあ~なんかお猿みたい~♪

軽くなってさっぱりして嬉しくて仕方がない。

 

主人の第一声も

猿みたいだね

だった(笑)

 

短くすると白髪がよくわかる。
今までヘナで染めていたが、私はもう髪染めをしない。

白髪が増えていく楽しみ、年齢を重ねる楽しみを自分から奪いたくない。

 

いつか真っ白になったらうっすらほんのりと草のような色にするのが楽しみ。

 

もとよりアンチエイジングには興味はない。

今回髪を切り、自分が思ったより年をとったなぁと感じたが、同様に愛しさも沸いてくる。

 

鏡を見るたびに自分が面白い。

 

何か昨日までとは違い、年を重ねることへの覚悟みたいなものが生まれた気がする。

 

私は私のままで、その時の自分に驚きながら、素直に生きようと思った。